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『おかたづけ』


砂の女 (新潮文庫)

砂の女 (新潮文庫)

  • 作者: 安部 公房
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 文庫



政界は相変わらずバタバタしている。
我々浮世に生きる庶民とは、まったく関係の無い話である。
年末の忙しい時期に、またぞろ離党・新党結成を唱えるヤツが出てきた。
『年末までに立ち上げる』というにはどうせ政党助成金を狙ってのことだろう。
新しい政党は『政界再編政党』だという。

バカ言っちゃいけないよ。
国民は誰も政界再編なんて望んじゃいない。
今まで散々やってきたじゃないか。
それで何か良くなったか?
いまさら『政界再編詐欺』に騙されるほど、国民は馬鹿じゃない。
ブタのカードしか入っていないトランプの山をいくらシャッフルしたって、
ブタしか出てこないのは自明の理じゃないか。
あー、腹立つ。
こんなやつら年末の大掃除のついでに片付けてしまって、ごみに出してーよ。
不燃物?可燃物・・・って、燃やしたら変な物質が出そうだしなあ。
産業廃棄物か・・・?
もとい、何度も何度も繰り返していること自体、政界再編の有効性を否定する事実じゃないか。
少なくとも『良い政治』を目指すことが政界再編の目的だと言うなら、
それは違うといわねばならない。
問題はそんなとこには無いんだ。

なら、問題はどこにあるのか。
一つには『政治家の質』、これは前回書いた。
二つには『二大政党制というシステム』の問題。
三つ目には『政治家の思想』の問題。
以上の三つが上げられる。


今回は二大政党制について考えてみたい。
二大政党制については、政権交代が容易になることがメリットとしてあげられるが、
複雑な現代社会において総ての問題を『保守』と『革新』とに二分できるのか疑問だ。
そもそも、『保守』と『革新』という二つの選択肢自体が、僕らの世代にはナンセンスだし。
まだイデオロギーがその力を失ってなかった時代の、残滓的システムのように思える。

現代社会において考慮しなければならない問題は多岐にわたる。
日本を例にとって見ても、憲法、社会福祉、財政赤字、エネルギー、外交、国防、
軽く考えただけでもこれだけの問題は挙げられる。
どれを採ってみても我々国民にとっては重要な問題だ。
これら全ての問題が、それぞれに二つの回答を有し、
それらがキレイに二つに割れることなどありうるだろうか?
問題によっては三つ以上の回答があるかもしれないし、二党が同じ選択をするかもしれない。
そうなると、国民の選択肢が狭められてしまう。

また、二党による回答の提示と国民による二者択一という構図は、
国民の思考力を奪うものでもあると思う。
政治家や、テレビのコメンテーター、新聞の記事などを鵜呑みにして、
安直に結論を出す必要はない。
それぞれの問題について、国民も考え、調べ、悩めばいいのだ。
そうすることにより理解も思考も深まるだろう。

と、いう訳で、個人的には5~6個の中規模な、
けれど各々しっかりとした考えを持った政党がしのぎを削りあう状態のほうが望ましいと思う。
もちろん、そうなると政権は連立政権が大前提になるし、安定性も損なわれるが、
問題とその解決方法の明示という点においては国民にとって、
はるかに分かりやすくなるだろう。


ところで、二大政党制は、米国、英国を始め、アングロサクソン系の国々で多く見られる。
これらの国々は、宗教的にはプロテスタントが優勢な国々であると思うが、
それと二大政党制との明確な因果関係を示す論を持たない。
にも拘らずここで宗教を持ち出したのは、西洋人の精神の奥深くには、
我々日本人が思うよりも『宗教的な考え方』が深く刻まれているようだからである。

プロテスタントは『新教』とも呼ばれるが、『聖書の昔に戻ろう』というその理念から、
体質的にはむしろカトリックよりも『古い』のだ。
キリスト教に特徴的な考え方の一つに『二元論』がある。
カトリックと違って多国間・他民族間でもまれることの少なかったプロテスタントには、
この二元論がより強く刻み込まれているのではなかろうか。
そしてこの二元論が政治の世界に現れたものが二大政党制なのだと思う。
詳述することは避けるがこの二元論、ともすれば危険な傾向が見られる。
二つ、例証をあげる。
一つ目にはこの二元論、二つのものが対立して初めて思考自体が安定する。
対立が成功しないと、残った一つはたやすく暴走する。
基本的に対立の構図でしか世界を捉えることができないのだ。
『和を持って貴しとする』我々日本人とは根本的にスタンスが違ってくる。
二つには善悪の対比に帰結しやすい。
そして、絶対的な善にとって必要なのは絶対的な悪の存在である。
冷戦後、米国が辿った道のりを考えれば首肯できるだろう。


どっちにしろ『欧米に追いつけ』の時代は終わったのだ。
いつまでも欧米のまねをすることはない。
我々日本人もフロンティア精神を持って、自らの考えで新しい大地を切り開いていくべきだと思う。





今週の一曲
浜田 省吾 『Sentimental Christmas』


CLUB SURF&SNOWBOUND

CLUB SURF&SNOWBOUND

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1990/06/21
  • メディア: CD



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コメント 1

(。・_・。)2k

今年一年ありがとうございました
来年も宜しくお願い致します。
良いお年をお迎え下さい(^^)

by (。・_・。)2k (2013-12-31 04:37) 

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