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『青空の行方』


キリストの誕生 (新潮文庫)

キリストの誕生 (新潮文庫)




もう話してもいい頃だろうから白状するが、先頃の選挙、僕は投票しなかった。
『何かの不可抗力で』、という訳ではない。
明確な意志を持って、通知のはがきが届いたその日に丸めたのだ。
『今回の選挙は行くべきでない』と思った。
『この国のために』行くべきではないと思った。

『選挙に行かないヤツは政治家に文句を言う資格がない』
などとしたり顔で御高説を垂れる奴らだとか、
『今回の選挙は大義のない選挙と言われるがそんなことはない』
と言って理由をこじつける奴らだとか、
何もかもそっちのけで御熱心に選挙活動に奔走する奴らだとか、
そんな連中を僕は、軽蔑する。

言っておくが、これらの行動は『常識的』行為である。
それは知っている。
しかしまた、人生の経験から、
常識は必ずしもこの身を守ってくれるものではないことも、
常識は時と場合によっては『非常識』になるのだということも、
この身に刻んで知っている。
連中はそれを知らないのだろう。
かつてパスカルはこう言った。
『真の道徳は道徳を軽蔑する』と。

連中は分かっていないのだ。
『自分たちこそがこの国を、積極的に悪化させている』ということを。
投票しない者たちが『事態を看過することによって間接的に悪化させている』のなら、
選挙に与する連中は直接手を下しているのだということを。
どちらの方が罪が重い?
この国の、選挙によって国民の代表を選出するというシステムは既に破たんしている。
特に今回の選挙に限って言えば、明確に『選挙に至る懸案事項などはない』と言える。
ただの『与党が自分たちの立場をより有利にして政治を思うがままにしたいが為の選挙』なんだ。
そんな選挙に馬鹿正直に投票することは、
そんなろくでもない考えを持った政治家たちの行為を追認するに等しい行為だ。
そして、ろくでもない奴らはろくでもないことしかしない
(戦争をしたくてしょうがない)安倍は、既に『改憲』を口にし始めている。


有権者の立場で言えば、僕たちにはもう、選択肢が無いんだ。
『民主党政権』という大厄災の時を経て、僕たちには選択肢が無くなった。

この国の選挙制度は長い間『二大政党制』を目指してきた。
二大政党制が実現すれば、
二つの大きな政党が切磋琢磨して政治を引っ張って行ってくれるだろう。
一極集中による悪政が改善されるだろう。
それが希望だった。
長い時間と、紆余曲折があった。
その集大成が『民主党政権』だったのだ。
だけど、希望の先に待っていたのは大厄災だった。

余談だが、民主党というかつての巨大政党は、
良くも悪くも『小沢一郎』という老練かつ百戦錬磨の政治家を頭に抱かねば、 『戦う集団』にはなりえなかったのだと思う。
好悪の感情を抜きにして判断すれば、ね。
にもかかわらず、民主党の連中は小沢を排除し、仲良しグループでの政治ごっこを楽しんでいた。
人間だから好悪の感情は誰しもあるだろう。
しかし、『国政』という大事を前にして己一個の感情・私怨を優先する者は『小人』である。
大事を任せる器にあらず。
孫子は言う。
『敵を知り、己を知れば、百戦して百戦危うからずや』と。
己の力量も知らず、頭が悪く、へたれで、『我』だけは強い小人の集団。
それが、僕たちが希望を託した民主党の正体だったんだ。
ここから我々が学ぶべき教訓は(貝木泥舟みたいだね)―、
『量より質が大事』ということだろう。

所詮は『二大政党』という形だけを追いかけた制度だったのだ。
『政治家の質』を無視した制度に希望を託した僕たちも愚かだった、ということだ。
昔の人は『三人寄れば文殊の知恵』と言ったが、
僕に言わせてもらえば、『百人寄ってもバカはバカ』なんだ。
賢者の知恵なんて出てこない。
数打ちの駄刀を集めたって、戦はできない。
そして駄刀をいくら鍛えても、名刀にはならない。
名刀はその生まれからして既に名刀なのだ。

閑話休題。
かくして我々から『民主党』という選択肢はなくなった。
なら『自・公』か?
民主党よりはマシかも知れない…。
しかし、民主党が政権を取ったのはその前の自・公政権がダメだったからで、
民主党がやはりだめだったからと言って『自・公のダメさ』が改善されたわけじゃない。
そしてそのことを棚に上げている自・公の連中の態度は鼻につく。
おまけに、自公政権なら首相は『危険人物』安倍だ。
だから、これも、ない。
その他の野党は…。
有象無象というか、魑魅魍魎というか…。
ナンダカヨクワカラナイ連中が蠢いていて、意味不明。
選択肢として考えるだけ時間の無駄、というものだ。
ならば『共産党』。
共産党が言っていることは一見まともな様に聞こえる。
現政権への批判票として共産党に投票する手は一考に値する。
しかし、である。
共産党は公安調査庁から『危険団体』として監視の対象にされている。
それは戦後間もない頃、朝鮮人のグループと共謀してこの日本で武装革命をしようとしたからなんだ。
中国共産党の行動に刺激されて、ね。
その清算は、今だ為されたとは思えない。
ナニモシラナイ若者はともかく、分別ある大人にとって共産党は『そこはかとない敬遠』の対象だ。


こうしてみると積極的な選択はできない。
いや、しようが無いと言った方がいい。
恐らくは投票した人も、その多くは『消極的な選択』だったのだろうと思う。

僕は思う。
民主主義の意義は、我々民衆が未来への発言権を持つことにあるのだと
だからこそ、その選択は『積極的な選択』でなくてはならない。
消極的選択しかできない選挙。
そんな選択しか与えられない政治家。
それを強いる政治家。
それは民主主義の敗北民主主義の終焉を意味する。
今、僕たちはその断崖に立っているのだ。

政治家たちは、国民の(窮余の)消極的選択を『積極的な支持』と曲解し、強弁し、そして愚行を続ける。
まして先にも述べたように、これは元々が『与党がより有利になるため』の選挙。
そんな選挙に与したって、青空は見えてこない。
むしろ、『暗雲垂れこめる明日』を招いているんだよ。


ところで、日本国憲法が我々に保障してくれているのは参政権である。
決して選挙権ではない。
参政権=選挙権でもない。
参政権⊃選挙権なのだ。
参政権は選挙権より上位に立つ。
だから選挙に行かなかったからといっても、参政権を放棄したことにはならない。
『俗悪な政治に対して文句をいう権利』はちっとも減じない。
むしろ誰かに投票した人は、その誰かの行動を注視しなければならない。
そしてその誰かが何か不祥事を起こしたら、その責任も共有する覚悟でなければならない。
なぜなら、誰かに投票するということは、自分の権利をその人に預けるということであり、
当選した誰かはその『預かった権利の集合体』によって権力を持つのだから。
(今回小渕優子に投票した人はそんな事も判ってないんだ。
 それとも『小渕ワイン』はそんなに効くものだったのか・・・?
 ま、どちらにしろ、小渕本人に『政治家の矜持』があるのなら、今回の立候補は見送っただろうけど。)
その意味では、『比例代表』という制度は問題ありだね。
『有権者が責任を持ちようがない政治家』が量産されるのだから。

僕は取るに足りないちっぽけな人間だけど、
そんなちっぽけな人間のちっぽけな権利であっても、それを託せる人材はいないと思った。
また、それをしても良い状況でもないと思った。
だから投票しなかった。
それだけの話。
別に、言い訳がしたかったわけじゃない。
むしろみんなに問いかけているんだ。
明確な意義のある選挙で、素晴らしい人材がいたなら、僕は必ず投票する。
必ず。


今、この国には『選挙制度改革』が必要だと思う。
『二大政党制』という夢は終わった。
従って二大政党制を目指した現行の選挙制度は、今は何ら意味を持たない。
国民には新たな目標、指針、夢が必要だ。
その夢は、少数精鋭で形成された5~6の中規模の政党が、
時に応じて連立を組み替えながら切磋琢磨していくものであるべきだ。
5~6と限定したのは、今この国が抱える懸案事項を集約するとそのくらいになるから。
それと太字で書いたけど少数精鋭という言葉には、議員定数の削減と、
政治家個々人の質の向上という二つのテーマが隠されていることを忘れないでほしい。
以上が必要とされる選挙制度改革の最低限の条件。
これが成されれば、この国にも少しは光が見えてくる。

本当はこれに加えて、国民がもっと主体的に参政権を行使できるような仕組みを取り入れるべきだと思う。
たとえば解散・総選挙は国民の一定以上の信認があって初めて出来るようにするとか、
政党・政治家への支持はリアルタイムで変更できるとか。
そうすれば先の『集団的自衛権行使の閣議決定』のような横暴を許すこともなくなるだろう。
今のIT技術をもってすれば、かなりのところまでできるだろう。



ついでに言うけど。
おい!政治家!
財政再建は差し迫った問題だ。
だがそれはお前らの責任でもある。
国家予算の半分が借金なんてバカな事を20年以上続けていれば、財政状況がおかしくなって当然だ。
それを決めてきたのはお前ら政治家。
その責任を、まず、認めろ。
その上で、財政再建の範を国民に示せ。
行動で。
議員定数の削減。
歳費の削減。
金のかからない選挙。
これらは必須。
それから、予算の削減。
予測税収の範囲内で予算を組むことを徹底する。
今のように天井なしの予算を許していれば、いくら増税したって追いつかない。
それから、外遊に行って金ばら撒いてくるのはやめろ。
ちやほやされて気持ちいいんだろうけど。
それらをすべてやってから、増税を考えろ。

消費税は何%だってかまわない。
本当はね。
ただ、『全ての国民が安心して平穏な生活ができる』、という前提条件を満たすならばね。
現在お前たち政治家が国民に提供している生活は、5%の消費税率でもギリギリなんだ。
8%に上がって、消費が低迷するのは当然。
お前たちは国民に『その程度の生活』しか提供できていないんだ。
世界第三位の経済力を持ちながら。
それを『恥』と思わないようでは政治家として失格だ。
まず、国民の生活を良くしろ!
国民が抱いている、将来の不安を解消しろ!
回り道だけど、それが正解だ。
それなくしての増税は、深刻な消費の停滞・減退を招く。



また、一つの年が終わろうとしている。
振り返ってみれば、今年も色々な事があった。
毎年思うことだけど、総じてみればあまり良い一年ではなかったように思う。
来るべき新しい年には、いったいどんなことがあるのだろう。
願わくば『青空の兆し』が見られる一年であって欲しいと、衷心から思う。

                                              〈了〉




今週の一曲
浜田 省吾 『青空のゆくえ』


青空の扉

青空の扉





今週の一言
今週の一言はドロリッチさんにお願いしたいと思います。
DSC00033b.jpg
             ドロリッチさん 23歳 ♀

本年最後の更新なので、格調高く締めくくってもらいましょう!
それでは、ドロリッチさん、どうぞ!

『あぁ~!もっと激しく!私をメチャクチャにして~!…から飲んでね[黒ハート]
…。
はい、そうですね。
ドロリッチを飲むときは、激しく振って、内容物をメチャクチャにしてから飲みましょう。
モデルチェンジして飲みやすくなったけど、ちゃんと振りましょうね。
因みにお兄さんは味も食感もモデルチェンジ前の方が好きだぞ。

(ふぅ…。『格調高く』って言ったのに…。)

それではみなさん、よいお年を。





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okin-02

何時も訪問・頂き有難う御座います。

今年一年のお付き合い有難う御座いました・来年もお付き合いの程、
宜しくお願い致します。

我がブログ(翁の散歩日記-2014)のアップ容量が・少なく成って来ましたので、
新年度より新たなブログ(翁の散歩日記-2015~)にて出発致します。
今後もお付き合いの程、宜しくお願い致します。
新しいブログのURL
 翁の散歩日記-2015~;http://okina-02.blog.so-net.ne.jp/

来る年が、幸多き良い年に成る事を・・・
by okin-02 (2014-12-29 10:46) 

YUTAじい

おはようございます。
佳いお年をお迎え下さい。
by YUTAじい (2014-12-31 06:32) 

デルフィー

ドロリッチさん久し振りに飲みたくなりました(笑)
良いお年をお迎え下さい(*^_^*)
by デルフィー (2014-12-31 07:26) 

ねじまき鳥

いつも訪問ありがとうございます。よいお年をお迎えください。

by ねじまき鳥 (2014-12-31 08:47) 

(。・_・。)2k

今年1年ありがとうございました
佳い年をお迎えくださいね(。・_・。)

by (。・_・。)2k (2014-12-31 12:42) 

YUTAじい

新年あけましておめでとうございます
今年も宜しくお願いいたします。
by YUTAじい (2015-01-01 06:19) 

デルフィー

あけましておめでとうございます(*´∀`*)
今年もよろしくお願いします♪
幸多き年となりますように☆
by デルフィー (2015-01-01 06:51) 

ぼんぼちぼちぼち

あけましておめでとうございやす。
今年も様々な本の紹介、楽しみにしておりやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2015-01-01 11:08) 

okin-02

新年明けましておめでとう御座います。

旧年中は我がブログに訪問頂き有難う御座いました・・・
今年も相変わり無くお付き合いの程お願い致します。

今年が皆様に取って良き年に成る事を願ってます。
by okin-02 (2015-01-01 13:30) 

(。・_・。)2k

あけましておめでとうございます。
良い一年になりますように
今年もどうぞよろしくお願いいたします

by (。・_・。)2k (2015-01-01 14:20) 

yam

新年明けましておめでとう御座いますm(__)m

本年も引き続き宜しくお願いします。
by yam (2015-01-02 15:45) 

カルディア

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!
by カルディア (2015-01-03 22:47) 

Lunamaria

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
 
by Lunamaria (2015-01-04 00:56) 

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